今回は、「アメリカ流れ者」で町山智浩さんが2017年11月に紹介された映画『スリー・ビルボード』の感想です。
アカデミー主演女優賞・助演男優賞受賞
フランシス・マクドーマンの肝っ玉母ぶり!これだけでも見てくださいという映画です!!
そして、助演男優賞のサム・ロックウェルの暴力と純粋が入り混じった警官!
これは町山さんの紹介を聞いただけで、すごく見たくなった映画です。ハリウッド映画だと、そんなにお金をかけてない映画を映画館に見に行くのは迷うんですが、これは人間ドラマを主軸にしたストーリーながら、すごく見てみたいと思いました。
めったに乗らない飛行機で見た印象的な映画
個人的に、この映画が印象に残ってるのは、飛行機の中で見たことです。私はラジオ人間なので、芸能人が機内で映画を見た話しはしばしば聞くのですが、自分が飛行機に乗ることはめったにないです。これは、台湾旅行の行きの飛行機で見たのも印象的ですね。
飛行機は公開中の映画が見れるんですね。
余談ですが、バラエティーで韓国の番組らしいのがやっていて、『めちゃイケ』のオファーシリーズそっくりのをやっていました笑。ナイナイ岡村さんがエグザイルや三浦大知さんと一緒にダンスするみたいな感じで、韓国のお笑い芸人がアイドルのステージに立つっていう・・・。日本のテレビ番組も研究されてますね。
感情が動かすストーリー。落語の長屋の話みたいかも?
あらすじですが、感情で進むので分かりやすストーリーという感じではないです。とある田舎町という閉鎖された空間の中。登場人物たちはみんな顔なじみという関係です。
主人公のフランシス・マクドーマンは、娘をレイプされ殺されてしまった母親。犯人が捕まらないことのいらだちを街の大きな3つの広告看板に広告費を出して依頼します。警察に対して、「娘はレイプされて焼き殺された」「未だに犯人が捕まらない」「どうして、ウィロビー署長?」と。
そこから、町の人たちの関係がうねるように動き出すストーリーなんです。主人公のフランシスマクドーマン、広告屋、暴力的な警官、信頼される警察署長、元夫、マスコミ・・・。
この映画がサスペンスなら、ものすごく分かりやすいでしょうね。
田舎町の中の誰かが「犯人」という、分かりやすい構図ですね。
でも、そうはなってないんです!
なんなんだ?この映画は??
という。
人の感情の映画なんです。
自分の感情を、他人にあたってみるというところは、もしかしたら、家族と考えてみると分かりやすいかもしれません。実際は他人同士だから、落語の長屋の話ともいえるかも?(これは『万引き家族』で是枝裕和監督が言われていましたが)
少女の死はだれの責任なのか?犯人が捕まらないのはだれの責任なのか?
みんなに責任があったのかもしれないし、だれにも責任はないのかもしれない。
小さな町の中で、主人公フランシスマクドーマンとの対立を描きながら、かといって排除まではしない、むしろそこにも信頼関係はあるという・・・。
最後は不思議に心温まります。
という、『スリービルボード』の感想でした。
もう、見てもらうしかない映画です!!笑
Cody
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