「アメリカ流れ者」で町山智浩さんが2017年1月に紹介された映画『ムーンライト』の、とくに映像に関して書きたいと思います。
解説レビューはこちらで書いていますので合わせてご覧ください。
目次
『ムーンライト』アカデミー賞でラ・ラ・ランドと取り違い。
『ムーンライト』はアカデミー作品賞ですが、『ラ・ラ・ランド』と取り違いがあって話題になりましたね笑。主演女優賞のエマ・ストーンさんのカードを渡してしまったとか・・・。たしかに、下馬評ではラ・ラ・ランドでしたもんね^^;
『ムーンライト』がアカデミー賞を受賞した一因は、前年の「白人ばかりのアカデミー賞ノミネート」があるようです。これもニュースになりました。『ムーンライト』は、黒人コミュニティーでの主人公の成長を描いた作品です。
『ムーンライト』3種類のアナログフィルム。富士、アグファ、コダック
町山さんの紹介でも印象に残っているのは、その映像美のこと。
撮影はデジタルですが、各章ごとに別のフィルムを模した映像にしているとのこと。1章の小学生時の映像を富士フィルム風に、2章の高校生時をアグファ風に、3章の成人後をコダック風に。
町山さんが「映像がものすごく美しい!」と興奮気味に仰っていましたが、たしかにその通りでした。そして、これは「CMなどの映像にもまねされるだろう」と。
アナログフィルムを再現した「フィルムシミュレーション」に関しては、インスタを筆頭にとても人気ですよね。アナログ写真のようなデジタル写真であふれています。(「♯デジタルでフィルムを再現したい」なんてタグもあるほど!)考えてみると、『ムーンライト』はその先駆けだったかもしれないですね。
映像美に関しては、香港の映画監督・ウォンカーウェイ作品のオマージュがあるのでは?とも言われてますね。こちらも好きな監督なので、興味深いです。彼の映画のカメラマン・クリストファードイルも有名ですね。
Kodak カラーネガフィルム 35mm ULTRAMAX400 36枚撮 6034078
『ムーンライト』LGBT差別と、生き様。
主人公シャロンは、同性愛者です。子供のころははっきりとは分からないのですが、ほかの子となんとなく違うために、その黒人コミュニティの同級生たちとうまくなじめません。そのため、いじめの対象となっています。
そんなシャロンの成長が、1章少年期、2章高校生、3章成人後と俳優も変わって表されます。暴力、ドラッグ、親のネグレクトとただでもシビアな環境で、さらに同性愛という悩みを抱えます。シャロンがどんな人生をえらぶことになるのか?
それはぜひ映画を見てみてください!
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※情報変更はご容赦ください。
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