オスカー俳優としての華々しい経歴だけではなく、映画プロデューサーの仕事もこなし、最近ますます貫禄が出てきている俳優レオナルド・ディカプリオ氏。
今回は、彼の役者としての成長を支えたオススメ映画6選を、彼の魅力あふれる演技とともにお伝えします。
目次
ディカプリオ出演映画『タイタニック』 – スターに押し上げたシンボル的作品!
ジェームズ・キャメロン
登場人物
ジャック・ドーソン:レオナルド・ディカプリオ、
ローズ・デウィット・ブケーター:ケイト・ウィンスレット
キャルドン・ホックリー(キャル):ビリー・ゼイン
「船上で一生分の恋をする、身分違いの2人」
あらすじ:
舞台は、かつて実際に沈没してしまった歴史ある豪華客船・タイタニック号。
20世紀初頭、主人公のジャックはポーカーでの勝利により、タイタニック号の乗船券を獲得します。同じく船に乗った上流階級出身のローズは、破産寸前の家のために好きでもない御曹司・キャルとの結婚を控えていました。ままならない自分の人生に絶望し、ローズは船から飛び降りて自殺しようとしますが、ジャックに助けられます。思いがけない出会いから2人はともに時間を過ごすようになり、全く別の生き方をしてきたお互いの人生やその人間性に、惹かれあっていきます。
身分の差を超えて急速に愛を深めていきますが、キャルや、ローズの母親などの邪魔が入るだけでなく、最大の難関である船の沈没も二人の仲を引き裂いていきます。
おすすめポイント:
レオナルド・ディカプリオを一気にスターに押し上げた傑作です。まだ20代前半の彼は、見た目も演技も初々しく、ローズへの一途な愛を演じる姿に胸を突かれます。
二人は何度も障害物にぶつかり、そのたび関係を見直したり、互いから離れてみようとするのですが、ついには相手を愛している自分の気持ちに正直になります。
お馴染み船首でのキスシーンだけではなく、自分の命をかけて相手を尊ぶジャックとローズの愛の物語は、今も長い映画史に燦然と輝いています。
船は沈んでしまうと知りながらも、2人に奇跡が待っていることを願わずにはいられません。船に乗ったからこそ出会えた二人の愛と、徐々に緊迫感を増す船上の雰囲気が、息もつかせぬ展開を生んでいます。
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ディカプリオ出演映画『キャッチミー・イフユーキャン』
スティーヴン・スピルバーグ
登場人物
フランク・W・アバグネイル・Jr:レオナルド・ディカプリオ
カール・ハンラティ:トムハンクス
「天才詐欺師!医師でもパイロットでもなりたい放題の孤独な青年」
あらすじ:
フランクは仲の良い両親のもと、裕福な家庭で育ちました。幸せな日々の中で、父親が営む文具店が突然倒産し、家族の雰囲気が次第に張りつめていきます。
とうとう両親が離婚することになり、ショックを受けたフランクは16歳で家を飛び出して、1人での人生を歩み始めます。といっても、お金も行く当てもなく、思いついたのは小切手を偽造した詐欺で生計をたてることでした。
パイロットや医師、弁護士になりすまし、偽の小切手を作り続けますが、FBI捜査官のカールに追われるようになります。次第に自分の偽りばかりの人生に嫌気がさしてくるフランクですが、気づいた時にはもう引き返せないところまで来てしまっていたのです。
おすすめポイント:
タイタニックから5年後のレオナルドが演じたのは、驚くべき若さで世界中を騙した実在する人物でした。
フランクはとてもチャーミングで、それでいてスマートさがあり、女性たちは次々と虜になっていきます。様々な職種を演じて人々を騙し、社会的な地位とお金を築いた人生は順風満帆に見えますが、FBIから追われる身となり一所には長くとどまることができません。嘘を取り繕うために嘘を重ね、やがてその嘘に飲み込まれていきます。愛する人にも本当のことを言えず、誰かと一緒にいられない人生が続く中で、何とか幸せになろうとするフランクの姿が切ないです。
また、トム・ハンクス演じるカールとの追いかけっこが、ハラハラしながらも愛の溢れる関係であり、どこかほっとします。
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ディカプリオ出演映画『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』 – ケイトと再共演!
サム・メンデス
登場人物
フランク・ウィーラー:レオナルド・ディカプリオ
エイプリル・ウィーラー:ケイト・ウィンスレット
ヘレン・ギヴィングス:キャシー・ベイツ
「答えのない人生の答え合わせをする、どこまでも噛み合うことのない夫婦」
あらすじ:
フランクとエイプリルは、一目見た時からお互いを好きになり、運命的な恋に落ちていきます。やがて夫婦となった二人ですが、互いの思い描く人生像が異なり、関係に暗雲が立ち込めます。
自分の父親のようになりたくないと思いながらも、30歳になった今、父親が働いていた会社と同じところで働いているフランク。一方妻のエイプリルは、目指していた役者としては大成せず、専業主婦として家庭を守る生活に息が詰まる思いでした。
人生を変えるため、かつてフランクが望んでいたパリでの生活を実現すべく、二人は移住を決意。エイプリルは、自分の代わりにフランクに夢を追いかけてもらおうとするのですが・・・。
おすすめポイント:
タイタニックでタッグを組んだレオナルドとケイトが、この作品で再共演を果たします。また、同じくタイタニックに出演していたキャシー・ベイツも登場しますので、タイタニックをご覧になった方は少し懐かしさも感じられるかもしれません。
作品としては、共通の人生観を持ちたいと思いながらも根底では考えの異なる夫婦が、関係修復のためにパリへの移住を模索するのですが、その大胆な決断も一筋縄ではいきません。作中で登場する言葉で「虚しさは誰でも感じるが、絶望するには勇気がいる」という言葉が印象的です。
誰もが自分を特別だと思いたいですし、みんな特別な存在ではあるけれど、自分の居場所がつまらないと認めた上で、そのあり方を否定することは難しいですよね。自分はどのように人生を歩むべきか、いや、歩みたいのか、考えさせられる作品でした。
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ディカプリオ出演映画『インセプション』 – 渡辺謙との共演作品。
クリストファー・ノーラン
登場人物
ドミニク・コブ:レオナルド・ディカプリオ
サイトー:渡辺謙
アーサー:ジョセフ・ゴードン=ヴィレット
「夢か現実か、無意識と意識のはざまで彷徨う人々」
あらすじ:
コブは、人の夢の中に入ることで、その人の無意識から情報を引き出す諜報員として活動していました。
ある時、日本人実業家のサイトーは競争相手の企業を破滅させるため、会長の息子で次期後継者のロバートに対し、意識操作をして「会社の解体」という発想を植え付けてほしい(インセプション)との無理難題を提示してきます。
コブは見返りとして、自身の犯罪歴を消して、アメリカに戻れるようにしてもらうことに。実はコブには国に子供が2人いて、コブの帰りを待っているのでした。
超難関のミッションに挑むコブたちでしたが、次々と襲い掛かる刺客と、コブの妻であるモルが彼らの行く手を阻みます。コブとモルには、誰にも話していない秘密があったのでした。
おすすめポイント:
クリストファー・ノーラン監督のSF作品は、本当に背景設定が緻密ですね。それゆえ、1度観ただけでは理解が難しいという特徴もありますが、2回観ることでみえてくる謎の答えもあり、多様な楽しみ方のできる作品となっています。
世界のレオ様と日本の俳優代表、渡辺謙が共演しているのも、日本人にとってはたまらないキャスティングですね。
夢の中に入ることができるコブやその仲間たちですが、果たしてどこまでが現実でどこまでが夢なのか、観ているうちに自分の生きているこの空間も、偽りかもしれないというミステリーを体感できます。結末の捉え方も、観る側の思想や推理にゆだねられていますので、色々と想像しながらご覧になってください。
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ディカプリオ出演映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
マーティン・スコセッシ
登場人物
ジョーダン・ベルフォート:レオナルド・ディカプリオ
ドニー・アゾフ:ジョナ・ヒル
ナオミ・ベルフォート:マーゴット・ロビー
「度肝を抜く破天荒さ、荒稼ぎする株屋の男」
あらすじ:
ジョーダンは、株のブローカーとしてのデビューを飾ったその日に「ブラックマンデー」に見舞われ、勤めていた会社が倒産してしまいます。
妻との生活を支えるため、再び地元の小さな会社で株を売り始め、徐々にコツをつかみながら稼ぎを大きくしていきます。
ついにジョーダンは会社を立ち上げ、成り上がりではありますが着実に会社を大きくし、生活はどんどん裕福に、そして派手になっていくのです。株の取引にも違法な手段を用い、仕事でも私生活でもタカが外れはじめるジョーダンは妻との折り合いも悪くなり、仕事の成功とは裏腹に実生活は追い詰められていきます。そしてついにFBIに目をつけられてしまうのですが・・・。
おすすめポイント:
レオ様のぶっ飛んだ演技があまりにも自然で、その魅力的なキャラクターにどんどん惹かれていきます。ドラッグ、性行為、パーティと、なんでも行われるジョーダンの企業ですが、まだ社員が少なかったころから精いっぱい育ててきた会社であり、彼の仕事への情熱には心を奪われます。
映画の中では何度かジョーダンの演説シーンがあり、社員を鼓舞して仕事に向かわせるスピーチは毎回見どころです。華々しい生活を送るジョーダンですが、違法な行為をFBIから追及され、徐々に周囲の心も離れていきます。しかし、なかなか裕福で派手な生き方を変えることはできず、クスリへの依存も深刻になっていきます。
人生における幸せなことは何かを考えさせられると同時に、生きるために必要なバイタリティや知恵を学べる作品となっています。(解説レビュー記事はこちら)
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ディカプリオ出演映画『レヴェナント』 – 悲願のアカデミー賞受賞作
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
登場人物
ヒュー・グラス:レオナルド・ディカプリオ
ジョン・フィッツジェラルド:トム・ハーディ
アンドリュー・ヘンリー:ドーナル・グリーソン
「究極のサバイバル、冬の山から生還する瀕死の不死身男」
あらすじ:
1820年代のアメリカ。主人公ヒュー・グラスは息子ホークを引き連れて狩猟グループのガイドとして同行していたのですが、先住民族の襲撃に遭い川を下ることになります。野営の途中、一人で偵察をしていたグラスが熊に襲われ重傷を負ってしまい、悩んだ末に隊長のヘンリーはグラスと他数名を残して川下りを再開することを決断します。
瀕死のグラスを看取る役割を任されたフィッツジェラルドとブリッジャー、そして息子のホークでしたが、フィッツジェラルドは川下りの群に早く追いつきたい気持ちから、グラスを殺そうとします。止めに入った息子ホークも返り討ちに遭い死亡、見ていたブリッジャーも冷静さを失い、2人はグラスを置いてヘンリー隊長らを追いかけて行ってしまいました。
息子を殺され、自分も殺されかけたグラスでしたが、何とか一命を取り留め、1人壮絶な川下りを始めるのですが・・・。
おすすめポイント:
この作品で、レオナルドは悲願のアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。実に5度目というノミネートでようやく手に入れた栄冠は、多くの人を圧倒する演技の素晴らしさを裏付けてくれるものとなりました。
監督のイニャリトゥはオスカー受賞作が多数あり、謎解きの要素が多く盛り込まれる作風が特徴です。
また、荘厳な雪景色も相まって、戦闘シーンなどは迫力満点の映像となっています。レオナルドは殴り合いのシーンで、実際に鼻を骨折してしまったそうです。復讐の心がどこまで人を強くするのか、過酷な運命にさらされたグラスと、グラスを全身全霊で演じるレオナルドの演技に注目です。
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おわりに
レオナルド・ディカプリオの役者としての成長は目を見張るものがありますが、まだ幼き日の彼の演技も、実直な雰囲気があり、映画にみずみずしさを添えています。この他にも彼の出演作には、非常に素晴らしいストーリーと、監督たちによる演出、またレオナルド自身の年齢と共に移り行く感動的な演技が満載です。ぜひ実際にご覧になって、映画の世界を楽しんでくださいね!
レオナルド・ディカプリオおすすめ映画6選
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HAYA
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