『キングスマン : ゴールデン・サークル』の感想。舞台はアメリカ、ケンタッキー州!

今回は、「アメリカ流れ者」で町山智浩さんが2018年1月9日に紹介されていた「キングスマン : ゴールデン・サークル」の感想です。
続編が出ると聞いてとても楽しみにしていた作品です!前作の「キングスマン」同様、続編の今作も激しくも馬鹿馬鹿しいアクションが最高でした!

 

『キングスマン : ゴールデン・サークル』のあらすじ・出演者情報

あらすじ

前作のヴァレンタインの事件から一年後、キングスマンとして活躍するエグジーにある日刺客が現れます。それはかつて共にキングスマンを目指した戦友である、チャーリーです。襲われたエグジーは他のキングスマンの諜報員の情報を盗まれ、組織は壊滅状態に追いやられます。残されたエグジーとマーリンは、キングスマンの仲間組織の可能性がある「ステイツマン」に助けを求め、アメリカへ向かいます。

登場人物

エグジー – タロン・エガートン
ハリー・ハート – コリン・ファース
ポピー – ジュリアン・ムーア
マーリン – マーク・ストロング

言わずと知れた前作からの豪華キャストに加え、個性的な敵キャラを演じるのはジュリアン・ムーアです!前作のサミュエル・L・ジャクソンもよかったですが、女性の敵キャラはまた違う雰囲気が出ていいですね。一見優しいお母さんっぽい風貌とは裏腹に、やることはサイコな感じでたまらなかったです。

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町山さんの解説、今作のテーマはドラッグ問題

町山さんの解説によると、今作の見所はドラッグ問題とのこと。

前作の敵ヴァレンタインは人々にSIMカードを無料で配布し、それを首に埋め込ませ凶暴化させて市民を大量に虐殺していましたが、今作の敵ポピーはドラッグを使ってきます。

あるドラッグが大流行し、それを使う人々が最終的には死に至るような症状になってしまいますが、それはポピーが仕組んだ罠でした。
ポピーは症状を治すための薬が欲しければ、ドラッグを合法化しろと政府に訴えます。
合法化できれば堂々と自分の商品を売ることができるからですね。

前作同様、エグジーを中心としたキングスマン一同が世界征服を目論む敵集団と戦うというストーリーですが、この敵の征服の仕方が一歩間違えば現実でも起こりそうなリアルさがあります。
もし頭のおかしい超有力者がいたらやりかねないことですよね。

動機や理論の部分ではリアリティがありますが、実際の行動の部分ではやることなすことぶっ飛んだSFじみたことをやっていて、そのバランスが面白いんですよね。

以降ネタバレ含みます!未鑑賞の方ご注意ください!

『キングスマン』の爽快すぎるアクションシーンは二作目でも健在!

冒頭からカーチェイス!

まず冒頭からいきなり最高のカーチェイスが始まります!こういうテンションがグッと上がる瞬間がこの映画には何回も用意されているので楽しくて仕方がないですね。

現実味はほぼ無視してひたすらかっこよさと爽快感重視で迫力満点のシーンです。
狭いタクシーの車内でむちゃくちゃ乱闘してたかと思うと、ロボット化しているチャーリーの身体の金属片が運転手の首に刺さって先に運転手が死んでしまい、車が暴走するというカートゥーンっぽい茶目っ気満載の演出もよかったですね。

『キングスマン : ゴールデン・サークル』にもハリーは健在です!笑

あと、あみなさんお気づきかもしれませんが、前作で死んだはずのハリーがしれっとメインビジュアルに入っていますよね。
そう、彼は死んでいなかったのです。前作で頭を爆破されていましたが、キングスマンの秘密道具の脳を守るクッションのようなグッズでなんとか死を免れていたのです。
こういうちょっと取ってつけたような展開も続編の醍醐味ですね。笑
監督は多分わざと狙っているのではないでしょうか。

そのハリーとエグジーがラストシーンで敵のアジトに乗り込む所も最高です。
西部劇なんかでは一発の銃弾を打つのにものすごく時間をかけてじっくり緊張感を作ったりするものですが、キングスマンは全く逆です。笑

『キングスマン』の醍醐味、質より量!BGMとシンクロするスピードアクション!

圧倒的な質より量で、とにかく短時間に大量の銃弾を打ち込み、攻撃しまくるスピードアクションが見所です。
最初に野球のボール型の爆弾を投げ込んで乱闘が始まるのですが、その後も銃撃戦だけではなく飛び道具的な武器が出てきてトリッキーな戦い方が見ていてワクワクします。

敵のやられ方もバラエティに富んでいます。
ある者は落ちてきた看板が胴体にぶっ刺さり、ある者はロケットランチャーで爆破されたりと、悪趣味な遊び心が満載です。
BGMとシンクロしてテンポよくバシバシ敵を倒していく二人の裏で、囚われたエルトン・ジョンも飛び蹴りしたりしてて見応え十分です。笑

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『キングスマン : ゴールデン・サークル』パワーアップしたB級ノリが最高すぎる!

マシュー・ボーン監督の作品では「キック・アス」も大好きなのですが、何と言っても一貫したB級感が素晴らしいです。

もちろんアクションや、映像技術は完全に一流ですが、要所要所にエログロ要素やギャグ要素を入れてくる所がいいですね。映画は全部完璧にスタイリッシュに作るのもいいけど、ちょっと外してる部分があるのも楽しいのかもと思わせてくれます。

例えばエグジーが使うスパイの道具が避妊具の形をしていて、しかもそれを相手に埋め込むにはお尻の穴などの粘膜に直接つけなくちゃいけないって、どんな道具やねんって感じですよね。笑

また、敵のボスであるポピーは気に入らないことをした手下をミンチ製造マシンにぶち込んで人肉ミンチを作ってしまったりと、悪趣味だけどなんか笑ってしまうようなシーンが盛りだくさんです。

エルトン・ジョンも本人として出てきますしね。笑
くだらないことを全力でやるという姿勢が一貫されていて、エンターテインメントへの敬意を感じます。

このあと重大なネタバレしますので、注意!

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【ネタバレ注意!】身代わりに涙…。古き良きアメリカを尊重するカントリーロード

痛快なアクション映画なのですが、ちょっとうるっときてしまうシーンもあります。

私が一番印象に残っているシーンですが、エグジーとハリー、マーリンがこれから敵の要塞に踏み込むといという時、なんとエグジーが仕掛けられていた地雷を踏んでしまいます。
絶望的なシーンです。せっかくここまで戦ってきたのに…

ここでまさかの出来事が。

なんとマーリンがエグジーの代わりに地雷の犠牲になるのです。
そしてマーリンが、「カントリーロード」を高らかに歌い上げます。

町山さんの解説にもありましたが、前作は結構アメリカをちょっと小馬鹿にする一面がありましたが、今作はアメリカの組織「ステイツマン」と手を組むという点でも、「カントリーロード」をこういう大切な局面で使ってくるという点でも、古き良きアメリカ文化を尊重するような描写が印象的です。

『キングスマン : ゴールデン・サークル』で考える。ドラッグ服用は本当に悪なのか。

そして町山さんも触れていたドラッグ問題についても、非常に考えさせられる部分がありました。

確かに違法とされているドラッグを使用するのはよくないかも知れませんが、なぜドラッグに手を出すのかということを考えてみると、その背景には貧困による不安や、仕事によるストレス、孤独、パートナーの悩みなどなど様々な問題があるのです。

そこに触れずに「ドラッグ使用者は悪だ!」と一刀両断して良いのでしょうか。
ドラッグの流行の裏には必ず、人の弱みにつけ込む売人がいて、裏で様々な利権が動いているのは事実です。
一時的な使用者をただ攻めるだけではこの問題の根本的解決にはなりません。

まさかこんな社会的なテーマまで盛り込んであるとは、恐るべき映画ですね。
ドラッグ問題には、大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』もおすすめです。貧困からドラッグに関わってしまった高校教師の話です。

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『キングスマン : ゴールデン・サークル』は日頃のストレスを解消したい人にオススメ!

おおよそは結構何も考えずに楽しめるタイプの映画だと思います。

私は前作の記憶がちょっと曖昧でしたが、劇場で見たとき最高に楽しめました。
あ、でも前作もすごく面白いのでぜひ見て欲しいです!
近年見た中ではもっともスカッとするアクション映画でしたが、恋愛ドラマもあり社会問題もありとスパイアクションの枠を超えた様々な要素を持った名作です。
ぜひ、悶々とした日々を過ごしているみなさん、モヤモヤを吹き飛ばしたいときに見ていただければと思います!

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『キングスマン』1作目はこちら!

画像出典:IMDb “Kingsman: The Golden Circle”